テックリードが3年半を振り返る。事業の面白さや市場価値の高まる環境の魅力とは

Voicyで働く仲間をご紹介します!
今回は、テックリードの三上にインタビューしました。 入社から現在を振り返り、その変化やVoicyの魅力を語ってくれています。

\こちらの記事を声でも楽しむことができます/

三上の過去のインタビュー記事はこちら。

音声インフラの未来に“可能性を確信”


自己紹介をお願いします!

Voicyでテックリードをしている三上です。客先常駐や受託開発、スタートアップのCTOなどを経験し、2020年1月にVoicyへ入社しました。これまで18年近くバックエンド領域のエンジニアをやっています。 Voicyとの出会いは少し前に遡るのですが、IVS LaunchPadでたまたま隣の席に代表の緒方が座っていたのが2015年のことです。当時はまだVoicyという会社もサービスもなく、緒方とは名刺を交換しただけで、まさか一緒に働くことになるとは思ってもいませんでした。
2019年に「音声プラットフォームVoicyが“声の社内報”を開始」というプレスリリースを目にし、ちょうど組織エンゲージメントを上げる施策を考えていたタイミングだったため、「話を聞きたい」と4年ぶりに緒方へコンタクトを取り再会。そこから社内勉強会のスピーカーとして呼んでもらったり、緒方と対談をしたり、接点が増えていった中で「一緒に働かないか」と誘ってもらいました。
もともと伸び代のあるプラットフォームに携わりたいという気持ちがありましたし、当時はマネジメントをしているのに話すことが苦手で、個人で“話がうまくなるプロダクト”のプロトタイプを制作していたこともあり、自分にとって、話す体験を提供している音声プラットフォームVoicyはとても興味深いプロダクトでした。 カジュアル面談で、Voicyが考えている“音声インフラの未来”の図を見たときには「これだ」という確信を持ちましたね。音声プラットフォームの可能性の広さや、まだ確立していない音声領域で新たな価値を創り得る会社だと感じ、Voicyへチャレンジすることにしました。

現在はどんな仕事をしていますか?

パーソナリティ体験の最大化に向けたプロダクト改善を行うチームに所属しています。テックリードとして、技術やソフトウェアの選定や浸透、品質基準の定義付け、コードレビューなど、テックマネジメントが主なミッションです。 印象的なのは、技術選定を担当した音声プラットフォームVoicyの“生放送”機能のリリースプロジェクト。もともとスマホ一台で簡単にアーカイブ放送の収録ができていたものに加え、リアルタイムでのライブ配信をできるようにするという、Voicyにとっても大きな挑戦となるプロジェクトでした。開発では、配信しやすい体験にこだわっているからこそ、収録時の場所や行動の自由度の高さに苦戦しましたが、実現できて本当に良かったです。
選定した技術の効果を振り返るには数年を要するケースが多く、すぐには結果がわからないという難しさがあります。選定して終わりではなく、選定したものを責任を持ってメンテナンスし続ける。その先で効果が見えてくるのですが、結果的に事業を前に進めるような機能として活躍してくれているとすごくやりがいを感じますし、それこそテックリードの醍醐味みたいなところがありますね。 生放送機能は、今では毎年行っているVoicyの一大イベント「Voicy Fes」の主要機能となってくれていて、まさにやりがいや面白さを肌で感じられる施策の一つになっています。
また、Voicyはテックブランディングにも注力しているのですが、自ら行動して背中を見せるだけでなく、メンバーのアウトプットへの誘導やサポートなど、発信カルチャーを醸成することも私の役割だと考えています。以前は情報発信に積極的ではなかったVoicyですが、今ではテックブログや音声配信、技術書典、カンファレンスやイベントへの登壇など、様々な場でアウトプットの輪が広がっています。 音声配信チャンネル「voi-chord(ボイコード)」には2020年9月の立ち上げ時からプロデューサーとして関わっているのですが、現在は総放送数が400回に迫っていて、日本でエンジニアが発信している音声コンテンツの中で見ても相当リッチなチャンネルになっているのではないでしょうか。

ジェネラリストからスペシャリストへ。ものづくりに向き合う時間が増えた。


入社から現在までを振り返ってどうですか?

入社して一年半ほどはテックマネジメントだけでなく、ピープルマネジメントやプロダクトマネジメントも担っていたのですが、この領域をエンジニアリングマネージャーにバトンタッチできたことで、ジェネラリストだったところからスペシャリスト側に自らのミッションが移り変わっています。現在はものづくりへ向き合って価値を創造するために使える時間が増えましたね。
一方で、音声プラットフォームとして持続可能なプロダクトやエンジニア組織を作っていくというミッションは入社当初から変わっていません。エンジニア組織はどんどん大きくなっていますしチーム数も増えているので、コンフリクトが起きないよう、そして開発スピードが落ちないよう、つまづく前に石を見つけて取り除きつつ、チームワークを大事に開発と向き合い続けています。

Voicyがこの一年間で変わったなと思うところは?

音声プラットフォームVoicyというサービスを知ってくれている人が増えましたね。イベントなどで社名を伝えたとき、以前は「どんなサービスなんですか?」と会話が続いていたのが、最近は「聴いています。」と言っていただけることが多くて嬉しいです。
社内のメンバーも着々と増えています。多様なメンバーの入社により、この一年だけで見てもVoicy全体がどんどん会社らしくなっていて。今では当たり前になっていますが、資料の見せ方やデータの使い方など、ミーティング一つ取っても実は様々な点でクオリティが上がっているのを感じます。
驚くのは、Voicyには技術だけでなく組織に対しても興味を持ち、会社を良くしようというスタンスで動けるエンジニアが多いこと。私は技術にしか興味のない20代を送っていたので(笑)、若手のメンバーでも組織にまで視野を広げているのはすごいと思います。社内の組織開発プロジェクトやイベントへのエンジニア参加率は高く、中には主体的に施策を動かしているエンジニアもいるほど。会社全体の組織づくりにエンジニアを巻き込むことは簡単ではないと思うので、採用時のカルチャーマッチングが上手くワークしているのだと思いますね。

エンジニアのキャリアの選択肢を増やしたい。


Voicyで働く魅力はなんですか?

事業の広大さだと思います。音声のプラットフォームをつくること自体、とても魅力的な仕事です。プラットフォームのつくり手は希少なポジションですし、発展途上な音声領域だからこそ出来るチャレンジも多く、これらを掛け算してみると、とても希少価値の高い経験ができる環境だと思うんです。 プロダクトのグロースだけでなく、様々なものと連携しながら事業拡大を目指せるというプラットフォームならではの面白さを体験できますし、課題の解決ではなく音声というツールをどうハックし、社会に豊かさを提供していくかを考えることにワクワクします。
あと、先程もテックブランディングの話をしましたが、“発信しやすい環境がある”というのは当たり前のようで実はとても貴重な環境だと思います。 テックブログでは、アドベントカレンダーやブログリレーなどの企画で全エンジニアを巻き込んで発信の促進を行っていますし、Go ConferenceやiOSDC、DroidKaigi、Developers Summitなど、カンファレンスやイベントでの登壇も活発です。プロポーザルでカンファレンス登壇したメンバーもいますし、エンジニアの過半数が登壇経験を持っています。
社内実績に留まらず、社外に対しても積極的にアウトプットしていることは個の市場価値に大きく寄与する行動だと思うので、その機会を自然と得られるのは魅力的ですよね。市場価値が高まるということは、働く場所を選びやすくなるということですが、そんなメンバーたちが在籍し続けているということもVoicyの魅力を映し出しているのではないかなと。

今後の目標はなんですか?

20〜30代が目指すキャリアとして、“スタッフエンジニア”というロールをもっと浸透させていきたいです。スタッフエンジニアは日本だとテックリードやアーキテクトなどと呼ばれることも多いのですが、CTOなどのマネジメント職とは異なり技術力で付加価値を発揮するエンジニアのことで、シニアエンジニアの次のキャリアとして注目されるようになってきています。
最近「スタッフエンジニア」というタイトルの本が発売され、本書中でUber社やStripe社、Slack社といった海外で著名な会社のエンジニアへのインタビューが掲載されているのですが、邦訳版の出版にあたり日本のエンジニアにもインタビューが行われ、私もその内の一人として経験を話しています。 本書に掲載されたインタビューから嬉しいことに外部登壇の機会にも繋がっていたりと、スタッフエンジニアという仕事の認知が上がってきていることを感じますし、エンジニアのキャリアの選択肢が増えるきっかけになったらいいなと思っています。
(『日経xTECH』で三上のインタビューを取り上げていただきました。スタッフエンジニアに関してより詳しく語っておりますので、ぜひご覧ください!)
 

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