社員とユーザーの距離を縮めるユニークな福利厚生、“ボしメン制度”について紹介します!

こんにちは。Voicyカンパニークリエイターの “はる” こと高森はるなです。
突然ですが、皆様の会社にはどのような福利厚生がありますか? 福利厚生とは、一般的には給与/賞与などの基本的な労働対価に加え、従業員やその家族に提供する報酬を指すため、労働環境面に寄ったものが多いと思います。
Voicyでも、もちろん以下の記事のように一般的な福利厚生も整備を進めているのですが、
実は事業に向いたとてもユニークな福利厚生、その名も「ボしメン制度」というものがあります。 今日は同制度の誕生の背景や、実際どのように活用されているのかをご紹介します!

ボしメン制度とは?


弊社が開発運営している音声プラットフォーム「Voicy」は現在基本無料のサービスですが、リスナーとパーソナリティとの関係性をより深く強いものにするために、いくつかの有料機能を提供しています。
例えば、“プレミアムリスナー”という機能。これはパーソナリティが無料放送では語らない本音や有益な情報を話す放送を聞けたり、プレミアムリスナー限定のイベントに参加できるなど、パーソナリティにとっての特別なリスナーになれるサブスクリプションサービスです。また“差し入れ”という機能では、楽屋へ差し入れをする感覚で、パーソナリティへ感謝の気持ちをギフティングできます。
Voicyではこのような機能を提供することで、パーソナリティとリスナーの関係性が一方向ではなく双方向になるような工夫をしていますが、この機能利用を一定の限度額の中で福利厚生として社員へ提供しているものが、“ボしメン制度”です。
さて、これはどのような意図があり導入されたのでしょうか?

社員の当事者意識を上げる福利厚生


福利厚生として、自社サービスである音声プラットフォーム「Voicy」の有料機能の利用手当を導入するのはどうか、という話が出たのは今から1年以上前のことでした。
当時のVoicyは組織崩壊からの立て直しが順調に進んだことで、心理的安全性の高い、お互いを思いやるカルチャーの組織へと変化をしていました。反面、組織化の進行やお互いを尊重する姿勢が強くなりすぎたことから、メンバーが事業やプロダクトを主語に考えるのではなく、同僚社員との関係性や自分の守備範囲の仕事を主語に考える姿勢が目立つようにもなっていました。
音声という新たな産業や文化の創出を目的にしている中、社員が事業やサービスに対して当事者意識を持てていない状況に課題感を感じた人事チームは、課題解決に向け「ぼくのかんがえたさいきょうのVoicy」という社内ワークショップを導入したり、組織サーベイソフトを導入しメンバー間で要望レベルを上げるようチームビルディングをしたりと、HRBP的な切り口から様々な施策を実行していました。
そんな中、組織開発だけではなく、制度方面からも仕掛けができないかと検討した結果、その一つとして生まれたのが、ボしメン制度でした。人事責任者の勝村は、もともとプレミアムリスナーや差し入れといった課金機能が新たにリリースされたときから「人事施策として活用できないか」と考えていたのだそう。
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(勝村)社内システムで有料放送も社員は聞くことができますが、あえてプロダクトからの体験機会を提供することで、メンバーがプロダクトや機能、パーソナリティ、リスナー、クライアント、音声コンテンツ、商流など、自身の職域外に対して多角的に興味を持つキッカケにもなるのではないか?と考えたんです。 さらにパーソナリティも幸せにできるので、これはとても素敵な人事制度になる可能性があるな、と。 メンバーが自分でパーソナリティを選んでプレミアムリスナーになったり、差し入れを贈ったりすることができることから、「Voicy」と「推しメン」というワードを掛けて「ボしメン」と名付けました。

機能を楽しみつつ、ユーザー体験をプロダクトグロースへ還元していく


2021年5月に正式導入となったボしメン制度。今年の4月単体では利用率が全社員の50%程度となっており、多くの社員が利用している制度となっています!
実際に、ボしメン制度を愛用している社員に話を聞いてみました!
  • (プロデューサー渡部)もともと書籍を全て購入するほど好きだったブロガーの方がいて、実はVoicyパーソナリティもしているんです。ボしメン制度を使ってその方のプレミアムリスナーになったのですが、限定のコンテンツが聴けるようになり、学びが増えているという感覚です。もちろん社内システム上では全てのプレミアムリスナー向けコンテンツを聴くことも出来るのですが、いつも使っているVoicyアプリ上で聴けるほうが体験が良いんですよね。 あとは、長くお付き合いのあるパーソナリティの方に、感謝の気持ちを込めて“差し入れ”を贈るときなどでも活用しています。
  • (パーソナリティサクセス渡辺)私は今、3名のパーソナリティのプレミアムリスナーになっています。好きなパーソナリティであれば、ボしメン制度がなかったとしても個人的にプレミアムリスナーになっていたと思うので、そこを会社が補助してくれているのは嬉しいですよね。プレミアムリスナーになりたいパーソナリティさんはまだまだいるので、ボしメン制度を上手く活用していきたいです。
  • (Androidエンジニア大沼)プレミアムリスナー限定のコンテンツは、通常放送よりもコアな話が聴けたりして面白いため自分でも購入しているのですが、ボしメン制度では、あえて継続的なプレミアムリスナーにはならず、単月で様々なパーソナリティのプレミアムリスナーになってみるというような使い方をしています。 また、リスナーとしてコンテンツを楽しむのはもちろんですが、音声プラットフォーム「Voicy」の作り手として、リスナーの立場になって機能を使ってみるという目的でプレミアムリスナーを体験しているというのも大きいです。
  • (人事勝村)Voicyパーソナリティとして活躍してくださっている方の中にはもともとリレーションがあった方もいらっしゃるので、お世話になっている方々へ日頃の感謝を込めて、ボしメン制度を利用しながら積極的に“差し入れ”をしています。あとパーソナリティへのお祝いや、感謝を伝えたいときにも“差し入れ”を贈っていますね。 人事である自分が実際にボしメン制度を使ってみて、恒常的に有料機能を利用できる点や、プレミアムリスナーおよび差し入れへの実行ハードルが下がる点など、制度のポジティブな面が想定していた部分以外にも見えてきています。
職種問わず様々なメンバーが、自分なりにボしメン制度の活用方法を見出しているようです。
Voicyならではのユニークな福利厚生、ボしメン制度はいかがでしたでしょうか。これからVoicyへ仲間入りしてくれる方、ぜひボしメン制度を活用して自分の好きなパーソナリティへ思いを届けてみてくださいね!
 

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