入社後に立ちはだかる5つの壁を越える!Voicy独自のオンボーディングを公開

こんにちは。Voicyカンパニークリエイターのみのりーこと水橋 美の里です。
新入社員の早期戦力化や定着において重要な「オンボーディング」。VoicyではEX(従業員体験)の中でも特にオンボーディングを最重要視しています。
今回は弊社で行っている、内定承諾時から始まる一連のオンボーディング施策を紹介します。

5つの壁を越えるための90日間のプログラム


誰しもが高いモチベーションと前向きなスタンスで入社されると思いますが、そのモチベーションやスタンスを蝕み、エンゲージメントを下げてしまう要因には、入社後90日以内に5つの壁を越えられないことが原因とされています。
これはGoogle社やメルカリ社も採用していることでも有名なモデルですが、Voicyでもこの理論をベースにオンボーディングプログラムを作成しています。
90日という時限性があり、かつ入社直後で心理的安全性が低い関係で始まるプログラムのため、スピード感と安心感が共存するように、人事だけでなく、上司や配属チームメンバー、また他部署メンバーまで全社一丸となって取り組むことが特徴です。

入社準備の壁を越える、内定承諾〜入社前


内定承諾をいただいてから行っていることのサマリはこちら。
配属時に新入社員と現場双方の準備が整っていると、配属後3ヶ月のパフォーマンスが30%上がるというデータがあります。そのくらい「準備の壁」を越えることは重要であり、そのためには入社前からこのミッションに取り組むことが必須です。
Slackを活用することでタイムリーなコミュニケーション環境を作り、手続き等を円滑に実施しながら、従業員に近い体験を感じてもらえるよう、会社やメンバーからのアウトプットがあれば適時情報を共有します。
また希望者へは「入社前の不安払拭や期待値調整」を目的とし、入社前面談を実施します。 面談では、入社後に期待したい役割、具体的な仕事内容、働き方、最新のチームや事業部の構成、事業や直近の課題について共有します。
スタートアップは流れが早いため、内定承諾時と入社時では、事業や組織の状態が往々にして変化するものです。改めて最新状況からお互いに擦り合わせを行うことで、新入社員及び配属先メンバーが、入社までの時間で事前準備するための機会を提供しています。

学び・人間関係の壁を越える、入社1〜2日目


ようこそVoicyへ!私たちもワクワクドキドキの入社当日です。
実は能力は一定以上になると成果に影響せず、資産を理解しそれを適切に活用することや、組織や環境に最適なスタンスであること、そして一緒に働く人との関係性の方が大きく影響します。
それを踏まえ、現場配属前の全社研修では「学びの壁」に向かい、入社後2日間で上記6項目の情報をインプットしていきます。 もちろん2日間で全て覚えることは不可能ですし、これは準備の壁の一環でもあるため、いつでもテキストや動画で復習できる環境も併せて提供します。
併せて「人間関係の壁」に関しては、初日は配属チームメンバー、2日目は直近1,2ヶ月で入社した同期となるメンバーとのランチを行うことで雰囲気を掴んでもらい、人間関係の構築を始めてもらいます。 人間関係の壁は短期で越えることは難しいため、その後1週間前後で配属ディビジョンでの歓迎会を、2週間前後でボイめしという新入社員歓迎イベントを、1ヶ月前後でCoicyという業務で多く関わる他部署メンバーとのランチを、それ以降も同い年会や各種部活動、メンター制度などなど、恒常的に関係構築支援を行います。
また、名前/あだ名/チーム/所属部活動/入社年/出身地/趣味等の全社員の情報をNotionでまとめています。フィルターをかけて絞り込むことで、自身と興味・趣味が近いメンバーを簡単に探すことができ、能動的に人間関係の壁を越える環境も提供しています。例えば「サウナ部」と検索するとこのようにメンバーがピックアップされます!

期待値・成果の壁を越える、入社3日目〜90日迄


入社3日目は、いよいよ現場配属です。
準備をして、知識を入れ、人間関係を作ったとしても、上司やメンバーと適切に期待値を擦り合わせながら働き、チーム全員で新入社員が成果を出すためのフィードバックをし合わないとパフォーマンスは発揮できません。 そのため、Voicyはリモートワークを取り入れたフレキシブルな働き方を推進していますが、現場配属後1ヶ月程度はコミュニケーションの取りやすさを重視し、チーム全体で出社をすることを推奨しています。
また配属後からは、上司と共に「90日プログラム」に取り組みます。 スタートアップはピボットが多く、たった90日ですが細かくミッションがブレます。また新入社員は多くの場合90日以内に一度は挫折感を感じますし、上司も新入社員を一様に判断しているとマネジメントの個別性に対応できません。
そのためにも「目標の明確化と振り返りの恒常化」を目的に、新入社員と上司で期待値の擦り合わせと目標設定を行った上で、90日間で8回のマイルストーンを置き、都度1on1で振り返りを行うことで、現在の座標の確認や次回の目標の修正を細かく擦り合わせます。
90日プログラムを体験したメンバーからは、「90日プログラムがなければ、自分がバリューを出せているのかわからず不安を感じていたかも。客観的に自分の評価を細かく認識できることで、安心感を得ることができた。」とポジティブな声が届いています。 これは壁を乗り越えるだけでなく、“新入社員の自己肯定感を育むこともオンボーディングの一環”と考えて設計している点がメンバーから評価されているためと感じています。

その他多数のオンボーディング施策


5つの壁は、上記施策だけで簡単に越えられるものではありません。 先述のもの以外にも、以下のような様々な施策を行っており、簡単にご紹介します。気になるコンテンツがあれば、ぜひ選考の面談や面接の中でお聞きください。
■メンター制度 入社2週目から3ヶ月間行うメンター制度。自チーム以外の「10歳以上年上」「類似職種」「社会人同期」など、いくつかの条件で選出されたメンバーから自身で選んだメンターと、メンティとして関係を構築していきます。入社直後、会社の仕組みや社風、価値観など、様々な情報をインプットするにあたって「ちょっと聞きたい」がすぐに解決できる関係性のメンバーがいると心強いですよね。
■今更質問会 入社直後は気にならないことでも、時間が経つと気になってきたり、会社に馴染む中で疑問が出てくることはありませんか? 小さなことだと「こんなレベルのこと聞いていいのかな?」とハードルを感じて中々聞きづらかったりすることも。そんな状況を解決するため、入社1ヶ月経ったタイミングで「今更だけど」「こんなことだけど」を質問する会を開催しています。
■人事面談 入社後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月…以降6ヶ月毎に、Voicyではメンバーに対して定期的なアンケートを取っており、同じタイミングで希望者には人事との面談をセッティングしています。メンバーは、どの人事と面談するかと、話したい内容に合わせた時間を選びます(15分〜60分まで選択できます)。 面談では、仕事やキャリアを始め、様々な相談事についてコミュニケーションを取っています。

最後に


新入社員の皆様にいち早く活躍していただきたい、何よりVoicyに入社してくれたことに感謝し、Voicyで働いている期間を人生において指折りの素敵な時間にしてほしいという思いがあり、このようなオンボーディングプログラムを作成しました。
2020年以降のオンボーディングの満足度アンケートで、5段階評価で5をいただいた率は93%。2022年に5つの壁を意識したオンボーディングに改編してからは100%を記録し、現在も継続中です。
今後も新入社員の方がなめらかにVoicyの一員となれるよう、毎月改善を行っていきます。 こんなオンボーディングを受けてみたい、と思った方は、ぜひVoicyの採用サイトよりご応募お待ちしております!
 

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