価値を創造する仕事とは?大手広告代理店から自社サービスへの転職で感じた驚き

今回は、ビジネスプロデューサーの長尾にインタビューしました。 Voicyとの出会いや、仕事への向き合い方などを語ってくれています。

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Voicy上のチャンネルでも長尾が熱い想いを語っています。 ぜひ彼女の人柄を感じながら、Voicyのことを知ってみてください!
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長尾 綾乃(Ayano Nagao)/ビジネスプロデューサー
新卒で凸版印刷社へ入社し、展示会やイベント・工場見学など、空間を使ったプロモーションの企画・制作に従事。その後、電通東日本社にて製品のWebプロモーション企画や企業のPR活動・ブランディング施策のプランナーを経験したのち、2022年8月にビジネスプロデューサーとしてVoicyへ入社。 音楽、旅行、キャンプ、ボードゲーム、料理など趣味の幅が広く、Voicy社員を日々新しい沼に引きずり込んでいる。

本質的な価値を提案し、お客様と形にしていく


Voicyへの入社のきっかけや、決め手は何でしたか?

2018年頃、好きなブロガーが配信を始めたことでVoicyに出会いました。“ながら時間”を有効活用できる点や、質の高いインプット体験が私の生活にマッチし、気付けば情報収集のために愛用するようになっていましたが、まさか自分がVoicyの一員になるとは全く思っていませんでした。そんな中リスナーとして参加した“VoicyFES’2021”が大きな転機になったんです。
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“Voicy FES”とは、音声クリエイターが一堂に会す国内最大級の音声イベントで、昨年は8000名弱を動員。今年も開催予定です。
Voicy FESの参加を通して、音声の本人性や訴求力、場所を選ばない聴収体験に改めて可能性を強く感じるようになり、その流れでFES内でパーソナリティが紹介していた緒方の書籍を読みました。そこでVoicyは音声がインフラになる世界を目指していることを知り、その世界を想像するだけでワクワクしている自分がいることに気付いたんです。 当時、ちょうど次のキャリアについて考えているタイミングだったのですが、「生活を豊かにし、新しい文化を創る仕事がしたい」という自身のキャリアビジョンにもマッチしていると思い、選考へ進むことを決めました。
転職活動ではいくつか内定をいただきましたが、最終的にVoicyに決断した理由は職務内容です。面接の中で、現上司で同じく代理店出身の長谷部が「僕たちはまだ商品のフォーマットも価格も定まっていない状態なので、音声を活用した新しい価値を0から提案し、インプ/コンバージョンなどではなく、お客様と本質に向かって新しい形をつくっていくことが面白いよ。」と語ってくれたことが衝撃的で、これまではメディアさんの商材をお借りしてパッケージを提案し、コンバージョンを目的に動くことが多かったため、その価値観がいい意味で崩れ、本質的な提案ができるVoicyであれば、自分が培ってきたプランナーの経験を活かしつつ、新たなチャレンジができるのではないかと感じたことが最大の理由でした。

現在は、どんなお仕事をされていますか?

ビジネスデザインチームとして、音声を活用した企業のブランディング企画やVoicyパーソナリティとのタイアップ提案、企業チャンネルの運営サポートなど、法人向け音声活用の提案をしています。Voicyをどのように掛け合わせればクライアントの価値が最大限発揮できるかを模索する日々です。
例えば最近では、ツムラ社の“女性の不調”をテーマにした「#OneMoreChoice プロジェクト」とのタイアップ企画で、初めてプロジェクトオーナーを担当しました。前職のプランニング経験を活かせた一方で、“自社プロダクト上での企画”は初めてだったので苦戦しましたね。コンテンツがプラットフォーム上に残り続ける資産となるため、クライアントの意見を大切にしつつも、「リスナーに良いコンテンツを届ける」というVoicyのスタンスも大切にしながら進めることを意識しました。
Voicyは“パーソナリティが本当に話したいことを話し、それを加工せず届けるからこそ、コンテンツではなく人そのものが届く”という価値観のため、一般的にはクライアントの意向が尊重されるタイアップコンテンツ内容に関しても、一切コントロールも編集も加えず、パーソナリティに自由に発信していただいています。そのため、この企画に参加される数百名のパーソナリティさんが、テーマをどう咀嚼して何を話すのか正直少し緊張していましたが、結果としてどれも素敵な放送で、想定以上のリスナーに聴いてもらうことができました。 リスナーの方々からも「辛かったのは自分だけじゃないと気づけた」「この放送を、周りの人にも伝えたいです」などの素敵なコメントが多く寄せられ、クライアントが届けたい思いが伝わったという実感が得られたことがすごく嬉しかったですし、クライアントからも忖度のない様々な立場や視点からの見解が集まったことを高く評価いただきました。

社員一人ひとりがオーナーシップを発揮している


実際にVoicyに入社してみて、変わったことはありますか?

Voicyへ入社して、社員が積極的にサービスや自分の考えを社外へ発信している様子を見て驚きました。前職までは外部発信に積極的ではなかったですし、その意識は自社プロダクトを持っている会社へ入社したからといってすぐには変わらず、入社直後は「自分の発信でVoicyが誤解されたらどうしよう」などと考えてしまい、中々自分では発信できずにいました。
しかし一ヶ月ほど社員の発信を見ている中で、事業や組織に価値を感じているからこそ一人ひとりがオーナーシップを持って行動を起こしていると気がついたんです。「より多くの人にVoicyというサービスや音声の魅力を知ってほしい」と社内外を問わず継続して発信を続ける社員の姿に刺激を受け、徐々に自身も積極的に発信をしていきたいと思考が変わっていきました。「自分が良いと思うものをみんなにも知ってほしい」という思いは私も強く持っていましたし、失敗を恐れて行動しないより、一人でも多くの人にVoicyを届けたいと思うようになったんです。 現在はSNS上で携わった仕事について発信したり、部署を横断して社内の課題を解決するCFTチームに参加し、社内ラジオのパーソナリティを務めるなど、楽しく発信を行っています。
また、音声が持つ“本人性が高く、思いが届きやすい”という魅力をどう活かすか、クライアントとパーソナリティ、リスナー三者の視点に立って考えるようになりました。現在レノボ社と連携して行っているビジネスPC『ThinkPad』30周年のキャンペーンでは、「どうすればリスナーへ心地よく企画内容が伝わるか」を考え、PCが“生産性を向上させるマシンである”ことに目をつけました。マシンを“仕事の相棒”と捉えることで、好きなクリエイターを応援したい・支援したいというリスナーに訴求することができると思い企画し、実際に多くのリスナーからApp内やSNSでの行動変容がみられました。 企業の思いを実現させながら、パーソナリティやリスナーへも価値を届けるという、双方がギブし合える関係性づくりは難しいですがやりがいがあります。いただく金額の大きさで価値を量るのではなく、クライアントに価値を提供できているかというビジネスの本質を意識するようにしています。

未開拓の価値創造にチャレンジする日々


Voicyで働く魅力はなんですか?

新しいチャレンジや企画に対してまず受け入れ「どうやったら実現できるのか」から考えるカルチャーが魅力ですね。先述したレノボ社とのタイアップで、Voicy初の取り組みとなる“企業オリジナル差し入れアイコンを制作する”というアイディアがビジネスチームから出た際、「お客様が喜ぶならやってみよう!」と、PdMやエンジニア・法務など他チームのメンバーが集まってプロジェクト化されて、すぐにディスカッションが行われたんです。前例のあることや、決まったことをやるほうが簡単でリスクがないにも関わらず、新しいチャレンジを柔軟に受け入れ、積極的にボールを拾いに来てくれるメンバーが集まっている環境はすごく刺激的ですね。
Voicyの14の行動指針の一つに「壁があるのは当たり前。できない理由を探さない」というものがあるのですが、チャレンジに対する積極的な姿勢は、まさにこの行動指針を体現していると感じます。これまでになかった商材のアイデアをチーム内外で話す機会が多いのですが、こうしたチャレンジへの土台があることで、社内提案へのハードルがぐっと下がっているのだと思います。

今後の目標や実現したいこと、チャレンジしたいことはなんですか?

「Voicyを通じて人生が豊かになった」という人の数を増やしたいです。視覚情報よりも、より簡単に、そして質の高い学びや情報が収集できるという音声の魅力が世の中に浸透し、音声がインフラとして活用されるようになった社会は今よりももっと面白くなるだろうとワクワクしています。 そのためにはVoicyの収益化のパターンを増やし、サービスを継続させていく必要があると使命感を感じています。クライアント、パーソナリティ、リスナー、そしてVoicy自身など、全てのステークホルダーにとって最も幸福度が高い状態は何かを明確にし、その上で携わる企業が「何に価値を感じて対価を支払っていただくか」を追求したいです。
また、個人的には興味のある分野が広いので、自分の趣味とVoicyの企画を繋げていきたいと考えています。これまでは代理店として案件ベースで動くことが多かったのですが、せっかくVoicyに来たからにはオーナーシップを持って、自分達のプラットフォームを使って新しいことにチャレンジしてみたいなと。 Voicyはサービスとユーザーの距離の近さが魅力的なサービスです。私自身、人を巻き込むことや自分の好きを周りに伝播させていくことが好きなので、Voicyとユーザーの関係性を活かして新たなきっかけを提供し、ユーザーの興味の世界を広げられるようなイベントもできたら嬉しいですね。
 

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