大手出身エンジニアが、なぜシリーズBのスタートアップに?肌で感じた音声の力と、SREへの挑戦

今回は、SREの千田にインタビューしました。 Voicyとの出会いや、仕事への向き合い方などを語ってくれています。
Voicy上のチャンネルでも千田が熱い想いを語っています。 ぜひ彼の人柄を感じながら、Voicyのことを知ってみてください!
🏸
千田 航己(Koki Senda)/SRE
新卒で楽天株式会社 (現: 楽天グループ株式会社) へ入社し、オンライン決済領域でWebエンジニアとして従事。2021年12月、バックエンドエンジニアとしてVoicyへ入社。 小学校から大学まで15年のバドミントン経験がある。最も活動が活発な部活の一つである“club_今日ラーメンに行きたい”の部長を務める。
 

音声の力を肌で感じたことが応募に繋がった


Voicyへの入社のきっかけ・決め手は何でしたか?

もともとバンドマンだった父親の影響で幼少期から音に触れる機会が多かったのですが、学生時代に「亡くなったお父様の合成音声を結婚式で流したことで家族の一生の思い出が増えた」エピソードを講義で聞いたことがキッカケで、音声の力とテクノロジーの可能性に強い関心を抱き、そのまま“深層学習に基づく音声変換”の研究を専攻するほど、音声xテクノロジーは以前から興味のある分野でした。
Voicyは大学院時代の2019年ごろから認知はしていましたが、新卒では技術や規模の軸で楽天に入社しました。ただ、2021年頭に音声ライブ配信サービス「Clubhouse」が大ブームとなったことをきっかけに再び音声に触れ、改めてVoicyも利用するようになったんです。Voicyはclubhouseと違いアーカイブを好きな時間に聞くことができるため、徐々にVoicyに音声サービスの中で一番触れるようになり、コロナ禍の移動制限もあり常に家でバックグラウンドで流すようになりました。
そういった中で代表の緒方やVoicy社員が発信しているコンテンツにも触れるようなったのですが、そこでVoicyの中の人たちがワクワクしながら仕事を楽しんでいるのが音声から漏れ出ていたんですよね。「こんなチームに入りたい」と思いましたし、改めて音声の本人性の力やテクノロジーと掛け合わせた時の可能性を身を持って体感し、選考へ進んだ後もその感覚は社員に会うたびに確信に変わっていたので、入社を決めました。

現在、どんなお仕事をしていますか?

SRE/Platformチームの一員として、音声プラットフォーム「Voicy」のインフラ管理やシステムのモニタリング、複数のサービスから横断的に使用される基盤システムの開発をメインに担当しています。 ソフトウェアの動作環境全体を整備するインフラエンジニアの職域を超え、作業の自動化を通して組織全体の工数を削減していくなど、SREとして保守に留まらない役割を担っています。ユーザー増によるデータベースの保守やセキュリティ面でのシステムのバージョン更新、さまざまなサービスで横断的に使われているソフトウェアの管理など、業務内容は多岐に渡ります。
先日リリースした通知基盤システムでは、入社3ヶ月というタイミングではありましたが、開発プロジェクトのオーナーも任せてもらいました。実装しつつ設計も試行錯誤しながら並行で行うなどリリースまで大変でしたが、Voicyをグロースさせるために必要な基盤システムがようやく形になってホッとしています。自身が初めて触れるサービスでの開発だったため、成長にも大きく繋がりました。
また、Voicyのエンジニアが中心となって運営している、テクノロジーやエンジニアリングといったテーマを自由に語り合うチャンネル「voi-chord (ボイコード) 」の企画およびパーソナリティも担当しています。リスナー、開発者という立場に加え、パーソナリティとしてもプロダクトに触れることで、プロダクトへの理解がさらに深まりました。自分たちで改善提案が出せる、動作確認がスムーズになるなど、実際の業務にも活きていると感じています。
 

GiveFirstを体現できる環境や、熱量の高いメンバーと働く“心地良さ”


仕事のやりがいや、大切にしていることは?

パーソナリティやリスナーなどのユーザーの根幹に自分がいることは嬉しく、自分が価値を感じているサービスを支えていることはやりがいに繋がっています。SREはサービスの基盤を支える役割で、ユーザーと直接的には結びつきにくい領域です。そのため直接ユーザーから感謝される機会はあまりないですが、自分が支えていることで喜んでくれる人がいると思うと、その人の喜ぶ顔が見たくて頑張れる、そんな関係性を感じられることが嬉しいですね。
また、Voicyは「Make Value」「Give First」「Be Professional」「Toward the Goal 」という4つのバリューを掲げているのですが、その中でも私は特にGive Firstの精神を大切にしています。 Voicyには、部署や業務の垣根を越えることを当たり前として行動している社員が非常に多く、率先して与える、困っている人がいたら助けに行く、というカルチャーが根付いています。例えば、どのSlackチャンネルでも多くの社員が主体的に発信や反応をしていて、かつその行動が感謝されているんですよね。 入社前は、仕事においてGiveの行動を起こすことへのハードルを感じていましたが、Give Firstが当たり前である環境に身を置いたことでスタンスが変わり、気軽にGiveの行動を起こせるようになりました。

Voicyで働く魅力はなんですか?

開発環境のモダンさと、エンジニアの熱量です。新しい技術を学ぶことは自身の成長につながりますが、学ぶと使えるには大きな差があり、現場で使えて初めて意味のある技術だと考えています。そのため、実際にプロダクトを使い新しいモダンな技術を身につけたいと健全な危機感を感じていたのですが、選考の過程でKubernetesやTerraformなどモダンな技術選択をしていることを知り、新しい技術を取り入れていくことに前向きで寛容な組織だと感じたことが入社の決め手の一つになりました。 入社後もギャップはなく、新たにキャッチした技術の導入をオープンに提案できることや、前向きな姿勢が否定されないことなど、拓けたコミュニケーションができる環境に魅力を感じています。
二つ目はエンジニアの熱量が高いことです。Voicyへ入社して、エンジニア発表会や技術書典の執筆など、エンジニアが技術のシェアに前のめりなことに驚きました。エンジニア発表会は、日々の業務の中での発見や気づき、今考えている解決策や新しい技術/デバイスの報告などを、チームを超えてナレッジシェアする会なのですが、手挙げ式にもかかわらず、登壇へのエントリーがいつも数回先まで埋まっている状況なんです。 また、一般的に発表会というとセミナー型で受動的になりがちですが、Voicyではチャットの盛り上がりや活発な意見のやりとりが自然と発生していて、参加者側も能動的な姿勢である点にも驚きました。
入社前からVoicy社員の発信に触れ、社風は理解していたつもりでしたが、入社してみて音声やテキストからは感じとれなかった社員の積極性を目の当たりにし、いい意味でギャップを感じています。作り手としても1ユーザーとしても自身が真剣に向き合っているサービスを、同じように自分ごと化して考えているメンバーと働けていることは自分にとって大きなやりがいだと感じますし、非常に心地良いです。カルチャーを含めてサービスの発展や技術の向上に熱量を注げる人にとって、非常に魅力的な環境だと感じています。
 

音声情報処理で音声の可能性を広げたい


今後の目標やチャレンジしたいことはなんですか?

SRE/Platformチームとしては、開発者がストレスなく効率的に集中できる環境づくりのサポートに注力していきたいですね。これまでのVoicyはシステム開発を行うことで新しい価値を提供していましたが、組織規模が大きくなったことで、仕組みを整え、品質の高さを追求していくフェーズへと変化してきています。 その中でエンジニアが本質的な開発にリソースを割けるよう、自動化での作業工数削減やヒューマンエラーの防止、モニタリング改善による問題の早期発見など、環境を整えることで、組織全体への貢献につなげていきたいです。
個人としては、音声領域における新たなアイデアのプロトタイプをオーナーとなって制作し、実際に提案したいと考えています。音声領域はまだ新しく、Voicy社内でもさまざまな部署で「こんな機能があったらいいのに」とアイデアのストックがある状況です。ただ、コストやリソースの問題で開発まで至っていない現状があるので、そこに早く着手したいと思っています。
また、学生時代に勉強していた、機械学習を使った音声情報処理の知識をVoicyでも役立てたいと思っているので、現在の事業を拡大させるようなデータの使い方はもちろん、全く新しいデータ活用の提案などにもチャレンジしていきたいです。
 

エンジニア求人に応募する

チームをより詳しく知る

このメンバーをより詳しく知る