9割が中途メンバーの組織へ、“新卒”として入社。周りに追いつくべく見出した「自分なりのバリューの出し方」とは
今回は、2021年に新卒入社したデータアナリストの平野にインタビューしました。
Voicyとの出会いや、仕事への向き合い方などを語ってくれています。
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Voicy上のチャンネルでも平野が熱い想いを語っています。
ぜひ彼の人柄を感じながら、Voicyのことを知ってみてください!
「インターンさせてください。」きっかけは代表緒方への直談判
Voicyへの入社のきっかけは?
「将来働く会社はしっかりと知ったうえで決めたい。」と思っていたことから、学生時代に就職先を見つけるべく、3社にて長期インターンを経験しました。その中の一つがVoicyでした。
Voicyとの出会いは、”TechCrunch Tokyo 2019”での代表緒方の登壇でした。緒方の描く未来はとても面白く、音声が浸透した未来を鮮明にイメージできたことを覚えています。自分も一緒に音声体験が溢れる世界を実現させたいと思い、すぐに舞台裏にいた緒方へ会いに行きました。
実は当時のVoicyはインターンの募集をしていなかったのですが、広告代理店でインターンをしていた時に少しだけSQLを触っていたことがあり、その経験とポテンシャルだけを武器に「データポジションでインターンをやらせてくれないか。」と直談判したんです。それをきっかけに、2020年1月からVoicyでのインターン生活がスタートしました。
インターンとして働き始めてすぐは「このSQLを書いてください。」というメンバーからの依頼をとにかく打ち返していましたが、インターンは開示される情報が限られていたため不明点を社員に聞く機会が増え、徐々にヒアリングからしっかり入っていくようになりました。
1年と少しインターンを経験した後、2021年4月に正社員として新卒入社しました。インターンとして参画する決め手となった”音声の未来”に対する思いはずっと自分の中に在り続けていましたし、その思いを胸に実際にインターンとして働いてみて、ビジョンへ向かうVoicyの姿勢に自分のイメージとのギャップがなかったので、とても自然に新卒入社を決めました。
現在どんなお仕事をされていますか?
Voicyのパーソナリティやリスナーがより過ごしやすくなるため、そしてVoicyがグロースしていくために必要な分析を幅広く対応しています。現在データチームは3名体制で、担当領域を定めつつも属人化しないよう、連携してバランスを取りながら業務にあたっています。
最近、収録用アプリのダッシュボード改善を企画・提案し、今まさにこのプロジェクトをチームで押し進めているところです。収録用アプリのダッシュボードはパーソナリティの方々が分析のために使用しているものなので、メディアチームのパーソナリティサクセスメンバーと連携をしながら改善しているところです。
また、過去のデータを資産として残すためにSalesforceとの連携も動いていて、ここではコーポレートチームやビジネスデザインチームと一緒に進めています。データはチームに関わらず必要となるものなので、様々なチームのメンバーと一緒に仕事をしているという感じですね。
新卒で入社したからこそ、自分が出せるバリューを考えた
Voicyへ入社してみて感じることは?
正直、インターンから正社員になって変わったことはあまり無いんです。もともとインターンとして働いていた頃から雇用形態にはとらわれておらず、“Voicyという組織の一員”というスタンスで業務へあたっていました。もちろんリソースにおける差はあるものの、インターンと言えど裁量は大きかったですし、スタートアップということもあってか、当時からメンバーとの関係性もすごくフラットでしたね。
ただ、与えられる情報量は格段と増えました。データ依頼を受けた際に提案できるパターン数が増えましたし、これまでは依頼を打ち返していただけの状態から、今では複数の選択肢や提案を渡せるようになり、自分が提供できるものの幅の広がりを感じています。
仕事で大切にしていることはなんですか?
データチームとして、“考えること”がとても重要だと思っています。自分たちの仕事はステークホルダー有りきのものなので、「なぜこのデータを求められているのか」「データの先でユーザーの体験はどう良くなるのか」を考え、依頼されたデータよりも良い案がないかを模索しながら、依頼主である社員と一緒になって体験改善へ向かいます。
依頼主の要求の意図がわかっていないと、出す数字がズレることや、必要以上にコミュニケーションコストが発生することがあるので、ヒアリング時にしっかりと相手と共通認識を持てるように意識していますね。ただ全ての依頼に時間をかけることは難しいので、すり合わせが必要な依頼にしっかりとリソースを割くため、依頼の型が決まったものは適時パッケージ化して工数を削減していけるような仕組みの構築も行なっています。
また、“自分が一番知ること”も大切にしています。例えばデータの依頼をされたときに、なぜそのデータが必要なのかが既にわかっていたらヒアリングの必要がなくなり、リソースが生まれます。このように、できるだけ会社全体のことをキャッチアップしておくとコミュニケーションコストが削減できたり、要望にはない部分までカバーできたりと、自身の出せるアウトカムを高められると思うんです。
そのためにも自社アプリ「Voicy」をとことん使い込み、社内の情報が蓄積されているSlackやConfluenceなどもくまなくチェックするようにしています。データ依頼を受けた際に相手の意図を素早く汲み取り、すり合わせではなく本質的な改善のために時間をかけられるようになるのが一番理想的な形ですね。
考えることや知ることを意識し出したのは、9割が中途社員という組織に“新卒”として入社したことが大きいです。周りのメンバーに比べると経験や知識が少ないので、出せるパフォーマンスにはどうしても差が出てしまいますが、Voicyについて誰よりも知り、考えることが出来れば、自分なりのバリューを出していけるのではないかと考えたんです。
社内の情報をよくウォッチするようになってからは、粒度問わず会社全体について知ることができているだけでなく、メンバー同士のコミュニケーションから社会人として必要なスタンスや知識などを吸収することもあり、今ではかなり大きな武器になってきているのではないかと思います。
メンバーに刺激を受けつつ、一歩ずつ前へ
Voicyで働く魅力はなんですか?
メンバーやカルチャーだと思います。Voicyには「Make Value」「Give First」「Be Professional」「Toward the Goal」という4つのマインドがあるのですが、これが組織全体へ根付いていて、誰かに貢献したり、Voicyが良くなるために何が出来るかを考えたりと、メンバーたちの能動的な姿勢を日々目の当たりにしています。新しく文化や市場を作るということは、完成した階段を登る仕事ではないからこそ、何もない中で模索しながらも、前向きに働いている人たちが周りにいるのは頼もしいですし、自分も刺激を受けて頑張ろうと思えます。
マインドが組織へ浸透していく中で、少しずつそこへ行動を紐付けていくといった次のフェーズへ進み始めていると思うので、これからはここもしっかりと意識していきたいです。
今後の目標は?
音声プラットフォームVoicyにおける体験改善をもっとやっていきたいです。今はレコメンドや検索などの“リスナーがコンテンツと出会う体験”に注力していて、自分も施策の提案をしつつ、ロジックを適切な形に変えていくことで、リスナーに合った音声コンテンツへと出会える仕組みの精度を高めていけるように進めているところです。
また、個人的なキャリアビジョンとして「ゆくゆくはプロダクトを良くしていけるような、プロダクトマネージャーになりたい。」という思いを持っていました。ただ、Voicyで様々なポジションのメンバーが各々のやり方でプロダクトを向き合っている姿を目の当たりにし、「プロダクトグロースを叶えるための道は、プロダクトマネージャーだけではないんだ。」ということに気がつきました。
今は、自分自身がプロダクトへどのように価値提供できるかを考えつつ、データチームとして出来ることをしっかり増やしていきたいと思っています。そのためにもチームメンバーと手助けし合いながら、まずは手前のことから一歩ずつ挑戦していき、互いを高め合えるように意識しています。