大きなプロジェクトに携わったからこそ実感した、エンジニアとしての「技術力の追求」
今回は、バックエンドエンジニアの神田にインタビューしました。
Voicyとの出会いや、仕事への向き合い方などを語ってくれています。
\こちらの記事を声でも楽しむことができます/
Voicy上のチャンネルでは、神田のインタビュー音声を公開しています。
ぜひ彼の人柄を感じながら、Voicyのことを知ってみてください!
神田 樹(Tatsuki Kanda)/バックエンドエンジニア
大学卒業後、受託開発企業である株式会社CLOCK・ITにて、Webアプリケーションやスマートフォンアプリのバックエンド開発に従事。2022年11月に、バックエンドエンジニアとしてVoicyへ入社。
趣味はスキーやクラシックカメラなど幅広く、最近はランニングにハマっている。先日、Voicyマラソン部で出場した初ハーフマラソンを完走した。
1つのプロダクトにじっくり向き合える環境で、技術を深めたい
Voicyへの入社の経緯は?
受託開発時代、複数案件を並行して担当することで技術的な幅は広がる反面、言語や開発環境、プロダクトなど、一つのことを深く追求することの難しさを感じていました。まだ走り出す前のサービスを作ることが多く、運用開始後のサービスを保守した経験も少なかったため、次第に「自社サービスを運営している会社で働いてみたい」と考えるようになりました。納品がゴールではなく、多くの人に使われている一つのプロダクトに向き合い、開発や運営に集中してみたいという気持ちが強まっていったんです。
転職活動では幅広い企業でいくつか選考を受けたのですが、中でもVoicyはサービス規模の大きさや開発技術が魅力的だと感じましたし、Podcastやラジオをよく聞いていて音声業界自体に良い印象を持っていたこともあり、最終的に入社を決めました。事業面では、直近で大きな資金調達をしていて勢いを感じましたし、実際に選考を受ける中での体験が良かったこともあり、「社内に良い人が多そうだな」「働く上での不安がなさそうだな」と感じたことも大きかったですね。
あと、内定通知書に同封されていた“声のオファーレター”には感銘を受けました。選考に関わったメンバーたちが自分に向けて音声メッセージを届けてくれるもので、中には代表・緒方からのメッセージも入っていました。すごく嬉しかったです。
入社した今では、自分が候補者の方にメッセージを送る側になることもありますが、これを受け取った相手には良い気分になってもらいたいなと、当時の気持ちを思い返しながら収録をしています。
現在どんなお仕事をされていますか?
Voicyアプリのホーム画面を担当するチームに所属し、ホーム画面のリニューアルや機能開発を行っています。2023年11月にリリースしたホーム画面リニューアルの開発では、画面デザインや機能など見た目の印象が大きく変わりましたが、バックエンドではソースコードのリプレイスも行い、全く新しい設計で開発をしました。それまでのソースコードは長年Voicyのプロダクトを支えており、かなり古くなってきていました。開発効率や速度が遅くなっている点に課題があったので、今回のリニューアルを機にバックエンド側でも良くないところをしっかり作り直しました。現在も引き続き開発のしにくさを解消していっているところです。
他には、主にリスナーから問い合わせがあった不具合の一次対応も行っています。例えば、放送が聞けない、アプリ画面が表示されない、ログインできないなどの事象が報告されたときに、プロダクト側に問題がないかを確認したり、原因の調査を行ったりしています。
自分の開発したプロダクトが多くのユーザーに使われる手応えと喜びは、想像以上に大きかった
仕事のやりがいや、大切にしていることはなんですか?
自分が開発に携わったプロダクトが多くのユーザーに使われていることは、とても嬉しくやりがいがあります。特に“Voicyアプリの顔”とも言えるホーム画面に携わっていることは、リニューアルに伴う開発期間が約半年と長かったこともあり思い入れがありますね。開発着手前の準備も含めたら約一年。長い時間をかけて達成したプロジェクトでした。
今回のホーム画面リニューアルでバックエンドをゼロから作り直すにあたり、主に設計を担当したメンバーが一名、実装は自分を含めた二名が中心となって開発しました。自分がメインで携わってリリースされたものを見た時は、思っていた以上に達成感があり、本当に嬉しかったです。
これまで設計時の考え方やソースコードは既存の仕様やデータベースに引っ張られがちだったのですが、新しいものは既存からの脱却を目指して設計したため、開発難易度は高いものでした。品質向上のための努力を惜しまず、より良い形はどうあるべきかを、今も変わらず常にチームで考え続けています。
開発初期には参考となる実装が少ない状態で設計に基づいた形でコードを書く必要があり、そのストイックさには難しさや苦しさもありましたが、チームでより良いプロダクト体験を届けることにこだわれる環境はやりがいに繋がっています。
Voicyへ入社して感じていることは?
自分の作るサービスが多くの方へ届き、それに対してリアクションが返ってくる体験は、事業会社に入社したからこそ得られているものだと感じますし、作り手としての影響力の大きさを改めて実感する日々です。
先述したホーム画面のリニューアルでは、リリース後にSNSやVoicyで多くの方からフィードバックをもらいました。様々な意見がありましたが、Voicyへの期待があるからこそ発言してくれていることをありがたく感じましたし、ユーザーの声を直接受け取る体験はすごく刺激的ですね。
問い合わせ対応では、問い合わせ文面を見たときにユーザーの強い気持ちに触れることもあります。「不具合をなんとかしてほしい。」という内容はもちろんなのですが、「もっとこうしたら良くなると思う。」といったお声をいただくことが多く、Voicyそのものに対して期待してくれているユーザーが多いことに驚きました。
尊敬できる仲間が多いからこそ、「自分の技術力をより高めていきたい。」
Voicyで働く魅力はなんですか?
Voicy全体に言えることとして、何か上手くいかない場面でも必要以上にネガティブにならないところが良いカルチャーだなと感じます。
最近だと、ホーム画面リニューアルの開発が思うように進まない時期があったのですが、悲観せず「リリース目標期日に間に合わせよう!」とみんなで一丸となって鼓舞し合ったことで、納期通りにリリースを達成することができました。誰に言われるわけでもなく、各々が自身の役割を認識し、当事者意識を持って動くことで成せたリリースだったと思います。
エンジニアとしては、一緒に働くエンジニアが尊敬できるメンバーばかりであることがすごく刺激に繋がっています。技術や経験など、自分よりもレベルの高いメンバーたちから学べる機会がたくさんあります。
また全員が、“サービスもプロダクトもどうしたら良くなるか”を最優先で考えていることも魅力です。エンジニアだから守備範囲はここまでと決めるのではなく、ユーザーやプロダクトについて、必要であればビジネスサイドについても考えたりしています。
今後の目標はなんですか?
「バックエンド領域の技術力を高めたい」今はこれに尽きます。
Voicyはフロントエンドやモバイルアプリへも挑戦できる環境ですが、今はバックエンドエンジニアとして技術を高めていくことが重要だ、と大きなプロジェクトに携わったからこそ実感した一年でした。特に設計の分野では、自分のスキルや経験が足りていないことを痛感する機会も多くて。
バックエンドチームの週次レビュー会で進行しているプロジェクトの開発方針や進捗について共有していたとき、設計の議論にも発展したのですが、技術力や経験のあるエンジニアたちの中で、自分が深いところまでは入り込んでいけていない感覚があったんです。それを機に「設計を理解し、プロダクトをより良くするための議論に参加したい」、そんな気持ちが強まり、開発だけでなく、ゆくゆくは設計側にも挑戦していきたいと思うようになりました。今後、ホーム画面の開発を続けていきながら、設計側にも染み出して技術力を高めていこうと思っています。
また設計以外にも、データベースやインフラ、Go言語自体についてのスキルや経験をより深めていきたいです。仮にVoicyで突発的なユーザーアクセスの増加が起こってしまった場合、対応するためにはデータベースについて知っておく必要があります。24時間365日多くのユーザーに利用いただいているサービスだからこそ、常に快適に利用してもらえるよう、経験豊富なエンジニアたちから学びながら自分のスキルアップを目指していきたいと思っています。