「Voicy Tech Story Vol.5」技術書典に参加しました

こんにちは。Voicyカンパニークリエイターの “はる” こと高森はるなです。
先日、技術書典14にて、Voicyが「Voicy Tech Story Vol.5」を頒布。 技術書制作のウラガワを取材しました。

Voicyにとって5度目となる技術書典


2023年4月。 技術書典14の開催に向けて、「Voicy Tech Story Vol.5」の執筆者たちが集まりました。
技術書典とは技術書の同人誌販売会であり、エンジニア版コミケとも言われるイベント。会場だけでなく、オンラインでも二週間に渡って技術書の販売が行われます。過去には来場者数が1万人を記録したこともあり、イベント当日の会場は熱気に包まれるのだそう。
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(エンジニアリングマネージャー山元)Voicyが技術書典に参加するのは、“エンジニア界隈に貢献したい”という気持ちが大きいです。これはVoicyのバリューである“Give First(ギブから始めよう)”にも繋がる考えですが、僕たちの持つナレッジを本という形にすることで、少しでも誰かの役に立ったら嬉しいなと思うんです。 僕たちに限らず、技術書典はそういった思いを持った方々が集まる場だと感じています。
Voicyの開発チームは、このような思いから毎回技術書典に出展しており、今年は5回目の参加になります。
開発メンバー各々の主体性を大切にし、技術書典プロジェクトのオーナーから制作者まで全員が、自ら手をあげたメンバーたちで構成されます。今回は、エンジニアやプロダクトマネージャーから9名のメンバーが集まり、「Voicy Tech Story Vol.5」制作へと動き出しました。

「Voicy Tech Story Vol.5」完成に向けた道のり


まずは全員でキックオフを行い、ディスカッションしつつ、少しずつ技術書への士気と解像度を高めます。話題の中心は、締め切りまでのスケジュールやレビューのタイミング、製本方法など、技術書完成までの計画についてです。
また、「Voicy Tech Story Vol.5」は一人一章という執筆スタイルを取っており、誰が何のテーマについて書くのかも考えていきます。Voicyらしく“音声”に関わるテーマを中心に、“ボイソン(Voicyのハッカソン)”で取り上げた技術について触れるメンバーも。
キックオフが終わると、各自で執筆作業に移っていきます。 執筆テーマに関わる技術について調べながら筆を進め、一人で原稿と向き合う日もあれば、“もくもく執筆会“を開いてわいわいと書き進める日もあり、互いに進捗を共有し合いながら締め切りまでの完成を目指します。
鼓舞し合ったり、Tipsを共有したり、わからないことがあったら質問したり。 執筆は個人で行いますが、全員で向かうゴールは同じもの。Slackでも活発にコミュニケーションを取りつつ、チームで連携して技術書の制作にあたります。
執筆が完了した初稿は、レビュー会でメンバー同士がお互いの原稿を読み合い、意見を交換しながらブラッシュアップを行います。
レビューし合った原稿に修正を加え、一章、また一章と仕上げていき、キックオフから約1ヶ月をかけて「Voicy Tech Story Vol.5」が完成しました!
目次はこんな感じ。
  • Chapter 1 デジタル録音の仕組みとオーディオファイル規格入門
  • Chapter 2 Goで音声データを把握する
  • Chapter 3 英単語の品詞タグ色分け方法
  • Chapter 4 Web API、Tone.jsを使ったVoice Changer
  • Chapter 5 サーバープログラム:外側の依存関係も整理してみよう
  • Chapter 6 ラズパイでお手軽にハードウェア開発をしよう
  • Chapter 7 ダミーヘッドマイクを作ってみた
  • Chapter 8 デジタルオーディオの改ざん検出:ステガノグラフィ、ハッシュ値、そしてデジタル署名
  • Chapter 9 「AI完全に理解した」になるために
音声技術を中心に、執筆者の興味や個性が現れたラインナップとなりました。

会場で販売しました!


5月20日、いよいよ技術書典14のオンライン開催がスタート。 翌日には会場でのオフライン販売も行われ、Voicyメンバーも参加してきました。
(お祭り感ある!)
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(SRE千田)当日会場では、Voicyユーザーの方から「Voicyいつも使っています!」と声をかけていただくこともあり、とても嬉しかったです。「音声について勉強してみたいので過去の分も買います。」と Vol.1 から全て買ってくださる方や、「Angularを使っていますが市場に情報が少ないのでぜひ買わせてください。」とAngularについて触れている Vol.4 と Vol.5 を買ってくださる方など、購入いただく方のニーズにも合わせた技術書の提供ができる機会となりました。 また、会場を回って他の出展者の方とお話したり、自らも技術書を購入して新たな分野を学ぶきっかけになったりと、出展側としてだけでなく、参加者としてもとても有意義な時間を過ごすことができました。
会場やオンラインで「Voicy Tech Story Vol.5」を手にとってくださった皆さま、ありがとうございました!
今回「Voicy Tech Story Vol.5」の執筆に携わったメンバーたちが書いた内容の詳細は、声のテックブログ“voi-chord(ボイコード)”内の放送で語っているので、気になる方はぜひ聴いてみてください。
こちらのリンクからは、新刊だけでなくこれまで制作した「Voicy Tech Story Vol.1〜5」全ての作品をご確認いただけます。
Voicyエンジニアチームは、技術書典への参加を始め、テックブログでの技術情報の発信や毎月のテックイベント開催、外部イベントやカンファレンスへの登壇など、技術に対する様々な施策に積極的に取り組んでいます。
利用している技術はもちろん、業務では触れていない技術であってもキャッチし、社内勉強会や外部登壇などで積極的なアウトプットを行っていて、特に音声に関する技術は「ユーザーの体験を良くすることに使えないか」と常にアンテナを高く張っています。
そんな彼らの頭の中を覗ける技術書が、少しでもどなたかの参考になれば嬉しいです。
 

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