【エンジニア座談会】Voicy技術顧問の堤修一さんとの座談会が実現。〜開発メンバーが気になることを聞いてみた〜

こんにちは。Voicyカンパニークリエイターの “はる” こと高森はるなです。
Voicyでは2020年5月29日、Voicyに技術顧問として堤修一さんをお迎えしました
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堤 修一(つつみ しゅういち) 京都大学にて電気電子工学、京都大学大学院にて信号処理を学び、NTTデータにて音声処理、キヤノンにて画像処理を専門として研究開発に従事。カヤックにてiOSアプリ開発者としてフルスクラッチで30本以上のアプリを開発しリリースする。その後シリコンバレーの500Startupsのインキュベーションプログラムに参画。2016年からサンフランシスコのFyusion社にてシニア・プリンシパルエンジニアとしてH-1Bビザで勤務。 現在は日本でフリーランスとして活動中。オープンソース活動も積極的に行い、GitHubの累計スター数は24,000超。 Twitter: @shu223( https://twitter.com/shu223 ) GitHub: @shu223( https://github.com/shu223 ) PRTIMES
 
実は堤さんは以前からVoicyパーソナリティとして発信をしてくださっていましたが、この度より関係性を深めていく機会をいただくことができました。
そんな堤さんにVoicy社員は興味津々!!
Voicyを使うきっかけが堤さんの放送だったり、堤さんのチャンネルは全て聴いているというアツい想いを持ったエンジニアが多数いたりするため、技術的な顧問指導をいただく前に、弊社社員との座談会が実現しました!
今回はその様子をご紹介していきます!
もちろんコアな技術の話や、Voicyの経営に関わる話は出せないので少し表面的な話になってしまうのですが、座談会の最後に行われた弊社メンバーから堤さんへの質問コーナーの内容をお届けします。
どんな話が飛び交ったのか、ぜひぜひご覧ください。

計画的な継続ではなく、メリットを日々積み上げることが発信

――堤さん今日はありがとうございました。最後に弊社のメンバーから堤さんに対しての質問をさせてください。
ありがとうございます。なんでも聞いてください!
――では早速。堤さんは長くブログを書かれていますが、なぜ発信し続けられるのですか?
僕は“発信には明確なメリットがある”と思っていて、そのことを常に意識しているからだと思います。
発信は自身のブランディングにもなるし、学びにもなるし、仕事に繋がることだってあります。だからやる意味やメリットを感じる発信はその都度行っている。それが積もって継続というカタチになっているのだと思います。なので続けているという意識はあまりないですね。
一方で実は発信している中でのメリットの移り変わりに合わせて辞めていることも沢山ありますよ。
――なるほど。その辞めどきはどのように判断していますか?
やはり「やってる意味あるのかな」と思ってしまったら、続けることは難しいですよね。僕は続けることにこだわっているわけではないので、必要ないと判断したタイミングで辞めています。メリットを感じなくなった時が辞めどきだと思います。
――様々なメディアで発信をされている堤さんですが、今はYouTubeにも力を入れていらっしゃいますよね。動画ってどうですか?
YouTubeは今、発信者の中でもかなりアツい分野なので、そこは開拓しがいがあると感じています。またYouTubeに限らず音声や動画というメディアはテキストと比較して非常に発信の効率が良いと思います。極端な話、「話すだけ」なので。
一方で、僕はまだ音声や動画などで発信することにハードルを感じていて、YouTubeに関して言うと、今はまだあまり上手くやれていないので練習中といったところです。
――エンジニアが発信するためのコンテンツとして、ブログだとコードを埋め込んだり、動画だとコーディングの様子を見せたり出来ると思いますが、声だと難しい部分だと思います。そんな中、エンジニアが声で発信するメリットはなんだと思いますか?
エンジニアが技術以外の部分を発信していくためのメディアとして、音声は有効なのではないかと思っています。技術だけを売っていくのも一つの道だと思いますが、自分の技術以外の部分もビジネスサイクルに組み込み、興味を持って活動すること全てをシームレスにしていくのが僕の理想です。そういう技術以外の部分を伝える手段として、テキストより声の方が優れていると思っています。

日本と海外の差は、ある意味「ない」

――海外でもご活躍されていた堤さんですが、そもそもなぜ海外へ?
海外、行きたいじゃないですか(笑)。
「美味しいものを食べたい」というのと同じで、知らない場所・いつもと違う場所に行きたい、というのは説明不要な人類の根源的な欲求だと思うんですよね。
――実際に海外へ行ってどうでしたか?海外だからこそ出来た経験はありますか?
海外ならではの経験というとたくさんありすぎてひとつをピックアップするのが難しいのですが、海外で働いて得たものNo.1は「英語が苦手でも通用するという自信」ですね。
――日本とアメリカのプログラマーの社会的地位の差についてはどう感じられますか?
確かに日本のプログラマーはアメリカと比較すると給与が低いと思いますが、日本には日本の企業カルチャーやビジネス形態があるので一概に日本でももっと評価されるべきだというようなことは思わないですね。もし不当に搾取されていると感じるのであれば正しい評価をしてくれる場所に移ればよいわけで、それをしないということは妥当な評価であると言えるのではないでしょうか。またアメリカと給与の差があるとはいえ、日本でも技術者へのリスペクトはあると感じます。
――海外では優秀な技術者でも解雇されてしまうという情報をよく目にするので、単価が高いだけに結構シビアな世界だというイメージがあります。
優秀だけど解雇されるというのは、要はマッチングの問題であって、別の仕事を探せばいいだけなので、シビアだという感覚はありません。
僕は英語が出来ず会議でも何言ってるかわからないような状態だったので「すぐにでも解雇されてしまうかも。」という恐れはありましたが、もしそうなったとしても日本に帰れば新しい仕事を作れるとは思っていたので、解雇自体が経済的なリスクだとは考えていませんでした。

困難な壁にはそもそも乗り越えたいと思っているのか、そして自分にその選択肢があるかを考える

――どんな仕事をやっていても必ず “困難な壁” にぶつかるときがあると思うのですが、堤さんはそれをどうやって乗り越えていますか?
困難の種類にも寄りますが、まずそもそも乗り越えたいと思っているのか、そして自分にその壁を乗り越えられる選択肢があるかを考えます。
開発の話でいうと、再現性のわからないバグ等のどうしても乗り越えられない困難である場合は、思いつく限りの手を尽くしてもダメであれば一回諦めますね。出来ないことに拘るよりも、他にやるべきことがあると思うので、そっちをやります。
人生やキャリアの話でいうなら、その困難な壁を乗り越える過程でも色々と価値のある経験やスキルを得られると思うので、壁自体は乗り越えられず挫折しても、それほど気にしませんね。
 

 
堤さんありがとうございました! 堤さんを技術顧問としてお迎えした今後のVoicyがますます楽しみです!
 

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